未来の建築と夢の創造

開催日
2025年02月27日
概要
建築業界は、都市化の進展や環境問題の増加に伴い、多くの課題に直面していますが、これらの課題に対処するための革新的な取り組みも進行しています。今回、ランドスケープや建築・意匠・構造・設備など様々な建築の分野が抱えている課題や、建築DXにおいて中心的な役割を果たしている「BIM」や「AI技術」の活用方法、「産業用ロボット技術」の進化など建築分野における最新の技術・将来の展望について紹介します。

今回のトークショーでは、建築業界の最前線で活躍する専門家を迎え、建築業界の現状と未来について、多角的な視点から深く掘り下げられました。今後、BIMやAI、3Dプリンターなどの先端技術が業界にどのように影響を与え、効率化やサステナビリティの実現にどう寄与するのかが注目されます。持続可能な建築と新しい技術を融合させることで、業界は次のステップに進むことができるでしょう。これからの変革を前向きに捉え、積極的に取り組んでいくことが、未来の建築業界を築く鍵となることを再認識する機会となりました。
今回のオンライントークショーをお見逃しの方は、佐世保情報産業プラザYouTube公式チャンネルよりご覧いただけます。ぜひご視聴ください。


また、トークショーの中で寄せられたQ&Aについても、ゲストの窪田茂氏より貴重なコメントを掲載しております。BIMやAIの活用事例、建築業界の未来についての具体的な見解が語られていますので、併せてご覧ください。最後に、佐世保情報産業プラザでは、情報産業やビジネススキル向上を目的とした様々なテーマに沿ったセミナーを開催しております。今回が今年度最後となりますが、来年度も引き続きセミナーを企画してまいりますので、随時情報をお知らせいたします。今後とも、どうぞご期待ください。

セミナー参加者の声

会社員

Q.窪田様が関わられたデジタル技術を活用した具体的な課題解決事例について、差し支えない範囲で教えてください。

Degins JP代表 JCD日本商環境デザイン協会理事長 窪田 茂 氏

A.弊社でのBIM設計の事例としては、昨年横浜市にオープンしたBOSCHの環境部分の内装設計でBIMを使いました。しかし、まだまだデータを統合して整理するには至らず、BIMに対する課題が残る結果となってしまいました。また、関内駅前での再開発の商業部分のデザインを担当しておりますが、超高層側の施工では、DX化が進んでおり、現場管理やIOT、ドローンなどが活躍をしております。また、弊社ではメタバース内での美術館の設計を行なったり、AIによるデザインの可能性を探るなどをしております。

会社員

Q.デジタル技術を活用した課題解決の展望と建築業界の未来について、ご意見をお聞かせください

Degins JP代表 JCD日本商環境デザイン協会理事長 窪田 茂 氏

A.建設現場における人手不足は今後ますます大きな問題となってくると予想され、それを補完する為に、AIを筆頭とするデジタル技術やロボット活用は活性化していくと思われます。特にAIの活用においては、建設における工事の順番や段取り、リスクなどの分析ができるようになり、さらなる効率化が進むと予想されます。空間的な環境面の予想精度も上がってくると思いますので、安全で安心、健康的でエコロジーな建築が進むものと思われます。しかし、人不足が解消する事はかなり難しいと思いますので、建設の魅力、職人の魅力を伝え続けていく事も重要です。